2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ブログタイトルつけてみました

これまではそのまま「nesoberuinuの日記」だったのを、「寝そべる犬が読む判例日記」*1 *2としてみました。センス悪いですかね?まあしょうがないですね。 *1:http://www.amazon.co.jp/%E5%AD%90%E7%8C%AB%E3%81%8C%E8%AA%AD%E3%82%80%E4%B9%B1%E6%9A%B4%E8%8…

10月25日のエントリの補足(その2):公訴時効制度の根拠

25日のエントリで私は、 弁護側の引用する学説が、公訴時効制度の根拠が被疑者の保護にあるとする立場から、公訴時効がいたずらに延びることを防止したい、という趣旨だとしたら、その気持ちは良く分かる、と言いたいのですが… と書きましたが、これは、何を…

10月25日のエントリの補足:刑事訴訟法255条1項の解釈をめぐる学説

朝日新聞の元記事 タイトル「海外旅行でも時効停止 最高裁が初判断、従来学説覆す」 刑事事件の時効について「犯人が国外にいる場合は進行を停止する」と定めた刑事訴訟法の規定をめぐり、最高裁第一小法廷(桜井龍子裁判長)は「一時的な海外渡航でも適用さ…

有村さんすごいです

id:y_arimさんがブクマしてくださるまでページビューが20弱しかなかった(うち半分は自分)のに、今見たら785ですよ! 有村さん、凄いです。 せっかくはてなアカウント取ってブログ開設したんで、たまには更新しようかと思います。最高裁の判決や、その他注目…

今回のケースにおける最高裁判決と学説との関係

今回のケースの法律上の争点 今回のケースは、公訴時効*1の停止に関する刑事訴訟法255条1項 犯人が国外にいる場合又は犯人が逃げ隠れているため有効に起訴状の謄本の送達若しくは略式命令の告知ができなかつた場合には、時効は、その国外にいる期間又は逃げ…

一般論としての、学説と判例との関係

id:y_arimさんは「最高裁の司法判断」と言っておられますが、これをいわゆる判例*1のことを言っているものとして、話を進めます。 学説 事実に法律を適用しようとする場合に、法律の条文は抽象化された文言で書かれているので、解釈が必要となってきます。 そ…

最高裁判決と学説の関係について

id:y_arimさんが、「誰か最高裁の司法判断と学説の関係について解説してください。」とブクマ*1で言っておられたので、いっちょ書いてみることにします。私は、ロースクールの学生ですので、純然たる素人ではないですが、間違った理解が混入している可能性は…